ドイツの1月HICP速報は前月比▲0.2%/前年同月比+3.1%と、市場予想比良好な内容となっていました。
下図の通り、前月比の基調はマイナスであり、これまでの利上げと足元のドイツ経済不振(PPI低下に顕著)の影響が顕在化した格好になっています。
Germany Harmonised Inflation Rate MoM
①前年同月比で見た1月の発射台が+3.1%と思っていたほど高くなく、
②当面は前年の水準が高かったことによるベーシス効果も効いてくることから、
今後4月頃までは前月比+0.4%が続いても前年同月比は2%割れに向けて急低下しているように見える(ECB利下げの背中が押される)局面に入りそうです。
ドイツ10年物国債利回りは、これ(+米金利低下)を受けて▲10bp強低下しました。
https://tradingeconomics.com/germany/government-bond-yield
ちなみに昨年12月15日に発表されたドイツ連銀の直近のドイツ経済予測によると、ドイツのHICPはそう簡単に前年同月比で2%割れを見せてくれない、という軌道になっていましたので、現状はドイツ連銀の想定を上回る良好な展開になっていると言えます。
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