ドイツ商工会議所(DIHK)が27千社を対象に実施した年頭経済アンケート調査結果(上記リンク)のエッセンスは以下の通りです。
- タイトルは「立ち直れないドイツ経済」(Deutsche Wirtschaft kommt nicht auf die Beine)。景況感の更なる悪化を強く懸念。
- DIHKとしては今年▲0.5%の実質マイナス成長を予想(世の中で最も悲観的)。
- 5社のうちほぼ3社(57%)が現在、経済政策(官僚主義、過剰な規制、経済政策刺激策の欠如)をビジネスリスクとみなしていることをDIHKとして憂慮。
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- 企業の負担感が大きいサプライチェーンデューデリジェンス法の根本的改善を要求。
- トップリスク:①エネルギー・資源価格(60%)、②経済政策(57%)、③スキル人材不足(56%)、④労働コスト(53%)。
- 業種別のトップリスク:製造業と建設業ではエネルギー・資源価格、商業では内需の弱さ、サービス業ではスキル人材不足。
- 現況評価(上)、将来評価(下)とも長期平均(青点線)を下回り、低迷継続。
- 投資意欲も回復せず。
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投資の動機:複数回答%(カッコ内は前回調査時)
左から 合理化、イノベーション、キャパ拡張、環境対策、更新
上から 全産業、製造業、建設業、商業、サービス業 - 輸出期待も冴えない。但し一部には回復の手応えが出始めている。
- 雇用にもさすがに慎重化。
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