日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20240424 ドイツの食料品に表示されている「栄養スコア」について

さまざまな製品のニュートリスコア

ドイツのスーパーで売られている加工食品の多くに、食品栄養価比較用参考情報として上図のようにカラフルな「Nutri(栄養)スコア」が表示されている。ドイツ消費者団体のユーザー目線での解説をベースにエッセンス(活用法)をまとめると、以下の通り:

www.verbraucherzentrale.de

  • Nutriスコアは、加工食品の栄養価比較を容易にするための参考データ。
  • 栄養価として好ましい成分とそうでない成分を評価した上で、A:高評価~E:低評価に分類。
  • メーカーが自主的に採用(表示されていないものもたくさんある)。
  • 食物繊維、タンパク質、果物、野菜、豆類が多いほど高スコア
    高カロリー、飽和脂肪酸、糖分、塩分が多いほど低スコア

  • 香料や添加物などは評価対象外
  • 異なる製品間の比較にはあまり意味がない(ソーセージのEとドライフルーツのAを比較すべきでない)。あくまで同一グループ内の製品間での比較に活用すべき(フルーツミューズリとチョコレートミューズリの比較など)。
  • ベルギー、スイス、オランダ、スペイン、ルクセンブルクなど、近隣のヨーロッパ諸国の一部でも、拡張栄養表示としてNutriスコアを活用している。
  • Nutriスコアは食品学研究の進捗と共に適宜改善されている。

 

<政府の解説>

www.bmel.de

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