①小売売上(10月)~前月比実質+1.1%(市場予想+0.4%)/名目+0.7%と久々の上昇。強かったのは衣料品(前月比実質+6.6%)。実質賃金がプラスに転じた効果が出始めているのかも知れないが、前月までの不振の反動もありそうで、年末商戦(11月+12月)に注目。HDE(ドイツ小売業協会)は前年比名目+1.5%/実質▲5.5%予想とあまり多くを期待していない。
②就業者数(10月)~前月比+14千人と増加継続。不況といいながらも、4,610万人という歴史的高水準まで増加。下図グラフでは線が前月比(プラスゼロ%)、棒が前年同月比(+0.6%)。この安定的雇用者数+実質賃金の増加が、今後の個人消費復活を期待させる。
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/11/PD23_459_132.html
③失業者増減、失業率(11月)~前月比+22千人(ほぼ市場予想通り)、失業率5.9%(気持ち弱め)。連邦雇用庁も「景気低迷を受けて弱含み推移継続」との評価。
https://tradingeconomics.com/germany/unemployment-rate
但しILOの国際共通基準で見ると、ドイツはかなりの優等生(上から順に、ユーロ圏、EU、ドイツ)。
④操業短縮労働者数~景気低迷の割には低水準で落ち着いた動き継続。人手不足で簡単には補充が効かないので、企業が既保有戦力を抱え込んだままフル活用する一方、いったん失業した人は再就職が難しくなっている、といった感じのバランスになっています。
⑤DIW(ベルリン研)景気バロメータ(11月)~製造業主導(濃緑)で悪化加速。
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