先週末リリースされたドイツ経済省4月月報のエッセンスは以下の通り。
- 輸出の改善と、鉱工業・建設の生産増(もともと受注残が大きい上、好天と高水準の病欠正常化が追い風)にわずかながらも明るい兆しが見え始めている。
- グローバルベースで鉱工業生産と貿易量が回復し始めており、ドイツの輸出へのサポートが期待できる。
- 消費者が慎重で小売が弱い中、可処分所得増加で期待されている個人消費の回復の手応えはまだない。
- インフレは3月+2.2%とかなり低下。特に食品価格(下図ピンク線)があまり上昇しなくなってきていることはポジティブ。但し、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の上昇はリスク。
- これだけ不景気だとさすがに雇用増加ペース鈍化+失業率上昇。製造業の雇用減をサービス業が吸収し続けている。企業倒産も低水準ながらジワジワ増加傾向。
<主要計数一覧表(英語)>
~ドイツ連銀はインデクス(水準)で見ることが多いのに対し、経済省は前年同期(月)比/前期(月)比で見ることが多い。
<日独経済日記 経済>