日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220921ドイツ住宅/商業用不動産市況

ドイツ連銀が四半期毎にリリースしている不動産関連データ(①住宅、②商業用不動産)をそれぞれ軽くチェックしておきます。ご参考まで。

 

①(個人用)住宅

最近金利が多少上がったとはいえ、過去と比べればまだまだ圧倒的に低いので…

(ちなみに超低金利時代が長く続いたので、約半分が10年超のローンを賢く選択)

 

銀行の貸出スタンス(黄線)が多少厳しくなったのもものともせず…

 

大都市(赤線)中心にドイツ住宅価格はインフレ率(緑点線)を大きく上回る上昇をつづけています。

 

②商業用不動産

住宅と違って商業用不動産では、コロナのため家賃が既に下落に転じており…

(オフィス:緑線、小売店舗:橙線、総合:黒線)

 

商業用不動産向け銀行貸出増加にも急ブレーキがかかったため、

 

不動産価格も全体(黒線)としては頭打ちになっています。
但し、コロナ後の新しい働き方が求められるオフィス用(緑線)は再び価格が上昇し始めている一方、コロナ前から軟調な小売店舗用(橙線)はコロナ後も下落が続くという2亟化が進んでいます。

 

<住宅>

https://www.bundesbank.de/resource/blob/615188/a971d4e4f2f20a6f2f052ad5ea59c0c2/mL/indikatorensystem-zum-deutschen-wohnungsmarkt-data.pdf

<商業用不動産>

https://www.bundesbank.de/resource/blob/615086/6e0e1b35f214a6cebab3bd7ebf433b51/mL/indikatorensystem-zum-deutschen-gewerbeimmobilienmarkt-data.pdf

 

いずれも、価格面、金融面、実体経済面からトレースされています。