日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20221113 輸入依存度がドイツにとって大きい品目輸出元 国別ランキング(①中国、②米国、③スイス、、⑧日本)

先日来何度かご紹介しているドイツ5賢人委員会の分析です。

リチウム、チタン、プラチナ、ガリウムレアアースなど重要な原材料のうち、海外からの輸入依存度が特に大きい278品目(但し天然ガスは除く)の輸出元についての国別ランキングです。

第①位は当然中国で、対象品目全体の45.1%(208品目、190億ドル相当)を占めています。

以下、②米国、③スイス、④オランダ、⑤英国、⑥南ァ、⑦ポーランド、⑧日本、⑨チェコ、⑩ブラジルとなっています。

 

5賢人委員会はドイツ政府に対し、以下のように提言しています。

  • ドイツは新しい現実に適応するため、海外依存を減らし、バリューチェーンの回復力を高めるために、エネルギー輸入と重要な原材料の供給源を緊急に多様化すべき。
  • その実行責任は企業自身にあるものの、公共体も多様化のために的を絞った支援を提供すべき。
  • 第三国との間での貿易・投資協定、投資保証、アンタイドローンなどを活用すべき。
  • 保護主義的や競争歪曲的な補助金などに対して、EUは断固として反対すべき。