https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Artikel/Wirtschaft/Projektionen-der-Bundesregierung/projektionen-der-bundesregierung-herbst-2023.html
上表のようなヘッドラインは先週既にリークされていましたが、本日ドイツ政府公式のドイツ経済予測が経済省から発表されましたので、そのポイントをご紹介します。
●ヘッドライン
2023年 2024年 2025年
実質GDP ▲0.4% +1.3% +1.5% ~先進国唯一の今年マイナス着地
名目GDP +6.5% +4.4% +3.5% ~名目ベースでは超高成長
デフレータ +7.0% +3.1% +2.0% ~今年マイナス成長の元凶
CPI +6.1% +2.6% +2.0% ~インフレ目標達成は2025年
一人当たり賃金 +5.6% +5.1% +3.2% ~今後2年は5%超の賃上げ要
経常収支GDP比 +6.5% +6.8% +6.7% ~超高水準の経常黒字回復
●ハベック経済相のコメントより
- 2023年上半期の名目賃金は、最低賃金を含む賃金引き上げと非課税インフレ補償ボーナスの活用により、急激に上昇している。
- この賃上げ/堅調な雇用とインフレの低下が相まって、個人消費は今後回復に向かう。
- 「成長機会法」や「住宅サミット」を通じて、熟練労働者確保や承認手続き迅速化/官僚主義削減を推し進め、産業界にもモメンタムを与える。
- 人手不足に対しては、資格取得の促進、より良いワークライフバランスの実現、高齢者向けインセンティブの強化、移民/難民の戦力化などで対応。
●潜在成長率は足元+0.8%、アウトプットギャップはGDP比▲1.3%。今後潜在成長率は0.6%に向けて低下(労働投入がマイナス転するため)。
●労働者は数だけでなく時間も減少で人手不足に拍車。就業者一人あたりの年労働時間は、2023年:1,357時間⇒2028年1,348時間とじりじり減少。
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