日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20240413 週末のBloombergより

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◆強めのCPIでディスインフレ傾向への自信が揺らぎ、米金利急騰。FED年内利下げ期待は1~2回に後退。10年金利は4.5%強まで上昇。中東リスクの高まりもあり株価も軟調
企業収益については弱めの景気をベースに慎重目に置いた以前の予想がまだ残っているため、上方修正方向
◆株にも債券にもリーズナブルなバリューがあるので、地政学リスク(タイミングが計りづらい)を少し金や原油でヘッジしつつ、広く分散して持っておくべき局面か。
最近のインドの経済成長は、インフレの苦しみをうまく回避できている上、中国経済がヘタっている中でのものだけに、価値がある。来週19日開始(6/4開票)の総選挙でモディ首相に強い追い風となっている。
◆日本製鉄によるUSスチール買収に地政学リスク的側面は何一つなく、経済面(雇用維持など)でも米国にとってベストのオプションであることを、心ある人たちは理解している。
◆ここ数10年で製造業の生産性は飛躍的に向上し、より少ない人数で大きなアウトプットを生み出せるようになっている。米国の平均的工場労働者が生み出す付加価値は年14万ドルもあり、他国比で見ても非常に高い。
◆こういった生産性の向上の中で、製造業で必要とされる人数は減り続ける。今後はじき出される低スキルワーカーを再教育でうまく他産業にシフトすることの方が、工場誘致の補助金などより政策面で重要。
◆一時の熱狂が冷め、ESGファンドへの資金流入が急激に細っている。この種のファンドはスコアで投資先を選抜しているだけであり、一定のリスク管理効果はあるかも知れないが、リターンが特段高いわけでも世の中への大きなインパクトが期待できるわけでもない。
◆多くのトップ企業がカーボンニュートラルにコミットしているのは大変すばらしいこと。但し、この種の自発的コミットメントには限界があるので、今後は炭素税をうまく導入するなどの強力な政策発動が必要。
◆ドイツで最新鋭の無人店舗Tegut.teoが日曜も稼働していたが、ヒトが休日労働を強いられているわけでもないのにヘッセン州では日曜営業を禁じられてしまった(ロボットも週休1日制を強いられた格好)。

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