https://www.iwkoeln.de/studien/juergen-matthes-entwicklung-des-konkurrenzdrucks-durch-china-auf-dem-eu-markt.html
ドイツ経営者系シンクタンク、ケルン研(IW)が発表した報告書「EU市場における中国からの競争圧力」のエッセンスは以下の通りです。
- ドイツ経済が強みを持つ分野を中国の輸出が浸食している。
- EUの輸入品に占める中国のシェアは一貫して増加しており、その傾向はドイツがこれまで専門化してきた高度工業製品で特に顕著。
- 中国の輸出の成功は大規模かつ広範な補助金に基づいている可能性が高い。通商政策には大きな問題がある。
- ドイツ産業立地の見劣り(特にエネルギーコスト大)に加え、今後の気候変動対策による追加負担を考えると、この中国による浸食は大きな懸念材料。
- ドイツ輸出の柱である自動車産業での悪影響が特に心配(実際に中国のEVは急成長中)。
- ドイツの工業輸出モデルはますます苦しい立場に追い込まれている。
●EUの輸入全体に占めるドイツ(濃)と中国(薄)のシェア推移。中国のシェアが着実に上昇する一方で、ドイツのシェアが顕著に低下し始めている。
●その傾向は、要求水準が高い工業製品(化学、薬品、電機、光学、機械、車両類、金属など)ほど顕著になっている。
<本件日本語報道例>
<ドイツ対中依存関連>
<総合的解説動画>