
①【本日の注目点】(以下、ドイツ連銀月報経済分析部分より)
- ドイツ企業の「労働力抱え込み」現象(Arbeitskräftehortung)について(ドイツ連銀月報より):昨年は業況が悪い割にレイオフを控えて雇用を抱え込んでいた企業が急増(冒頭グラフ右)。
その背景には、①業績悪化を一時的なものとみなしていること、②業況回復時の人材確保が困難と予想されること、③売上はイマイチでも、そこそこの利益率を確保できていること、などがあった模様(冒頭図表左)。
但し、今年はレイオフ意欲が高まっており、こういった不自然な抱え込みは減少(雇用は悪化)する見込み。 - Q1のGDPはトランプ関税前の駆け込みで対米輸出が急増した。Q2はその反動減のため停滞する可能性が高い。
- 財政出動の詳細については6月の政府発表を待つ必要があるが、景気押し上げに寄与するのは来年以降。
②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。
https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick

③本日の注目データ
a) 賃金動向(ドイツ連銀月報より)~昨年の+5~6%から今年は+1%程度に賃金上昇率が急低下(下図左)。実際の賃金支払いは、ボーナス低下などにより、コロナに直撃された2020年同様、労使協定を下回っている(右)。インフレ一時金がなくなったことと、景気の低迷が主因。
b) インフレ動向(ドイツ連銀月報より)~基調インフレはひと頃に比べてだいぶ落ち着いているが、いろいろな物差し(除くエネルギー/食品や刈込法などのレンジ)で見ると、コロナ前より切り上がった水準で下げ渋っている。
c) ドイツ総合PMI(5月)~サービス業の悪化(コスト上昇によるマージン圧迫を懸念)主導で市場予想比かなり弱い。足元マイナス成長ペースを示唆。
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/4f9ba2c65253408e85f7717fb75a7c25
d) ifo景況指数(5月)~期待主導(サービス業以外)で市場予想比強めの改善。但し、水準自体はかなり低く、トランプ関税不安からの反動という面が大きい。

景気サイクル的にはまだまだリセッション領域にどっぷりと漬かっている。
https://www.ifo.de/en/facts/2025-05-22/ifo-business-climate-index-rises-may-2025
④今日のひとこと~ドイツのベストセラー「Jeden Tag Einen Schritt (一日一歩)」より5/23分:
>すべてのものには終わりがある。その終わりまでの時間に意味を持たせることが重要であり、そのための活動が楽しめるなら、申し分ない。
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