EU委員会が3ヶ月毎に発表している経済予測が先ほどリリースされました。ウクライナ危機の悪影響長期化で、インフレは今年・来年とも上方シフト、GDPは来年大きめの下方修正となっています。
国別リスト:アイルランドのQ1GDPは大幅上方修正(多国籍外国企業の影響)。
最近UKは(参考値としてすらも)表示されない。
予測の前提は、米欧ともインフレ退治の前倒し利上げ、EURはやや高めとなっています。
Summer 2022 Economic Forecast: Russia’s war worsens the outlook (europa.eu)
ドイツ単体の予測は以下の通り、GDPは今年▲0.2/来年▲1.1%pt、インフレは今年+1.4/来年+1.7%ptとスタグフレーション方向へのシフトとなっています。
世界貿易(景気)の見通し悪化(特に米中↓)と(インフレによる)購買力喪失が今回修正の主因、ロシア(のガス)は追加ダウンサイドリスクとコメントされています。
明示されてはいませんが、名目成長は非常に高い水準となっています。
Economic forecast for Germany (europa.eu)
余談ですが、インフレは7%以下であれば非常に優秀であるかのような冗談のような見せ方になっています(さすがに青や緑といった寒色は使っていませんが)。