足元ドイツ(欧州)の景気についてはダウンサイドリスクに対する厳重な警戒が怠れない局面ですが、主要メディアで語られているのは主に以下の5つの経路です。
いずれも既に具体的なきな臭さを感じますので、それぞれをモニタリングするのに最適なサイトのリンクと併せてご紹介します。
①インフレがコントロール不能になる
(エネルギー高+ユーロ安+高賃上げで、来年末CPI+12%/コア+6%もありうる)
https://www.ft.com/content/088d3368-bb8b-4ff3-9df7-a7680d4d81b2
●足元はリセッション懸念でインフレSWAPもやや軟化していますが、
水色の線が4%超に上昇してきたら危険です。
②エネルギー価格が高すぎて消費者がヘタる
(一般家庭の電気代、ガス代がいきなり数倍になるので払えない人が続出する)
https://www.check24.de/gas/gaskrise/
https://www.check24.de/strom/stromkrise/
●こちらのガス(上)、電気(下)価格を
WEB翻訳したニュースと併せて見張ることをお勧めします。
③ユーロ債務危機が勃発する
(金利/スプレッド急騰でイタリアやギリシャの財政が発散する)
https://www.investing.com/rates-bonds/de-10y-vs-it-10y
https://www.investing.com/rates-bonds/de-10y-vs-gr-10y
●伊ドラギ首相の退任が迫る(来年)頃に
独伊10年スプレッドが400bpを試す局面がありそうで警戒しています。
④ロシアがドイツ向けガス供給を全面的に止める
(今年の冬を一回ぎりぎり凌ぐのが精一杯)
https://www.zeit.de/wirtschaft/energiemonitor-deutschland-gaspreis-spritpreis-energieversorgung
●このグラフの紫部分が下に行くほどロシアの供給減を意味します。
7/11あたりにゼロに絞ってくるという観測があります。
⑤コロナが再び大流行する
(実際に足元かなり増えている)
https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/
<新規感染者数>
<死者数>