2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧
欧州は天然ガス危機のためリセッション入り確実というのが市場の雰囲気ではありますが、毎週月曜夕刻に発表されるドイツ連銀のWAI(GDPナウキャスト)を見ている限り、今週も改善が続いており、「ドイツは近冬マイナス成長確実」などと決めつけるのは危ない…
ドイツのガス受給関連データをリアルタイムでフォローするにはこちらのサイトが便利で、毎日チェックしてるのですが.... Energiemonitor: Die wichtigsten Daten zur Energieversorgung – täglich aktualisiert | ZEIT ONLINE これを見ている限り、ロシアか…
今朝ドイツ連邦統計局のガソリン小売価格データが発表されていたので、手を動かして計算してみた結果、以下のことが確認できました。 8月平均価格 9月(9/5まで) 前月比上昇率 1) スーパー(E10) 1.731 2.018 +16.6% 2) ディーゼル 1.960 2.168 +10.6% ド…
ドイツ5大研の一角、キール研(IfW)の直近経済予想(メインシナリオ)で、来年のドイツ実質GDPが▲0.7%となっていて話題になっていましたので、その内容を簡単にご紹介します。 下表の最初の行が実質GDPの四半期の走り(前期比)です。 今年Q3▲0.4%、Q4▲0.…
ドイツ経営者団体のシンクタンクであるIW(ケルン)研が、天然ガス価格高騰(原油価格も相応に釣られて上昇することを勘案)がドイツ経済にどのような影響を与えるか試算しています。この分析のポイントは以下の通りです。 左)シナリオ1〜ガス価格がQ2の+5…
<Japanese> 11年半前に日本を襲った東日本大震災では、皆が助け合いの精神を失わず冷静に行動し、略奪やパニックで社会がすさむようなことは起こりませんでした。また、日本の「ものづくり」がなければ、自動車、飛行機、半導体、液晶パネルが世界で製造できないという</japanese>…
先ほどドイツ第二公共放送(ZDF)に世論調査結果を月数回提供しているWahlenから、ドイツ政治家人気トップ10のランキングが発表されました。 ハーベック経済相はかろうじてトップの座を維持したのですが、最近のガス不足への対応(脱原発の微妙な延期を含む…
ドイツの再生産数(赤線;R)が最近再び1.0を上回り始めており、これまでの新規感染者数減少傾向が反転する可能性が高まっています。冬場に向けて再加速要注意です。 国際比較に最も適したベンチマークである「7日間指数」(人口10万人当たり直近7日間の累計…
今朝のドイツ連邦統計局の発表によると、ドイツの国内宿泊件数(∝観光)は、台頭するリセッション懸念とは裏腹に、少なくとも7月までは好調を維持できていたようです。 赤線が今年の走り、青線はコロナ前の2019年分、黒が2021年、橙が2020年です。 https://w…
政策金利最終着地点のイメージはECBにない(誰にもない、FEDも同様)。近づいてきたら初めて分かるもので、今確かなのはその遥か下にいるということだけ。よほどのインフレ減速と景気マイナスがないと、利上げの手は止められない。 FED同様データ次第なので…
先ほどドイツ連邦統計局から発表された数字を見ると、以下のことが読み取れます。 2022年前半(1~6月)の新築住宅における、ガス(暖房)のシェア(青点線)は16.2%まで急低下。 前年(2021年)同期比では▲9.3%、コロナ前(2019年)比では▲23.7%。 政策…
先ほどドイツ連邦統計局から、2022年前半(1~6月)の電源構成の数字が発表されましたのでご紹介します。 <従来型エネルギー> 石炭:27.1%⇒31.4%(ガスや原子力の減少分を補う主力) ガス:14.4%⇒11.7%(ロシア依存引き下げのため圧縮) 原子力:12.4…
フィンランドの独立系研究所CREAが、ロシアの化石燃料(原油、ガス、石炭)輸出について、興味深いレポートを発信していますので、そのエッセンスをご紹介します。 https://energyandcleanair.org/publication/financing-putins-war-fossil-fuel-exports-fro…
先ほどリリースされたドイツ連邦統計局の数字を見ると、6月のドイツサービス業(除く金融)の売上高は、前年同月比で名目+14.5%、実質+9.9%(下図黒線)と好調を維持していました。 特に鉄道輸送(赤)、メッセなどのイベント類(茶)が、それぞれ実質+98.…
毎週月曜夕刻(ドイツ時間)にドイツ連銀(中央銀行、ECBのドイツ支店に相当)から、ドイツのGDPの動向をリアルタイムにつかむためのインデックス「週次経済活動指数(WAI)」が発表されています。 欧州のリセッションリスクに注目が集まる今局面で、ユーロ…
どの国でも月初には「今月から何がどう変わるのか」的な報道が多くみられ、重要なフォロー対象のひとつだと思っていますが、今回は私が愛読している地元新聞ライニッシェ・ポスト(RP)のまとめをご紹介します。 https://rp-online.de/panorama/deutschland/…
China wird zum unkalkulierbaren Risiko für Deutschland (wiwo.de) ifo研の調査によると、ドイツ企業の約半数(46%)が、原材料・中間財などの調達で中国に依存している。 技術を盗まれるとか、地政学・人権の問題は、中国巨大成長市場の魅力の前に長らく…
<Japanese> 日米金利差の拡大再開を機に、ドル円レートが24年ぶりとなる140円台にまで上昇してきました。チャートテクニカル的には1998年8月につけた147円63銭を一度は試しに行く可能性が高そうに見えます。「円安は日本経済にマイナスであり、政府日銀の無策は許せな</japanese>…
先ほどドイツ連邦統計局より7月の貿易統計が発表され、前月比で輸出▲2.1%、輸入▲1.5%、とドイツ経済のモメンタム鈍化を示唆する内容となっていました。 貿易収支の黒字は何とか維持されていますが、輸入エネルギー価格の高騰により、水準は過去の実勢比大…
●ドイツの再生産数(赤線;R)は最近1.0を安定的に下回っており、新規感染者数の減少が続いています(但し、その減少ペースは非常に緩やかなものに留まっています)。 ●国際比較に最も適したベンチマークである「7日間指数」(人口10万人当たり直近7日間の累…
3ヶ月にわたるガソリン減税(リッター当たりスーパー35セント、ディーゼル17セント)が昨日終了しました。 こちらで紹介されているガソリンスタンドでは、午前零時きっかりに、スーパーE10でリッター1.809⇒2.109ユーロ(+30セント、16.6%値上げ)、ディーゼ…
先ほどドイツ連邦統計局より、7月小売売上高の発表がありました。 7月(単月) 年初来累計(1~7月) <共に前年同期比> 実質(濃い赤): ▲2.6% ▲0.1% 名目(薄い赤): +6.1% +6.4% Einzelhandelsumsatz im Juli 2022 um 1,9 % höher als im Vormonat…