雇用
企業リスク管理アドバイザリー会社、International SOSが「今年のリスク見通し」を発表しました(世界108カ国のグローバル企業1208社~同社顧客~に対するアンケート結果を分析してアドバイスに昇華したもの)。 Risk Outlook 2023 | Five Predictions | Int…
つい先ほどドイツ連邦雇用庁から12月分のドイツ雇用統計が発表されました。 市場が最も注目する季節調整後失業者数前月比増減は、▲13千人と市場予想(+15千人)比強目の内容です。 昨年6月からウクライナ難民を失業者カウント対象としたため少し押し上げられ…
2022年4月時点でのドイツ産業セクター別 週労働時間/時給/月給 の一覧です。 月給が高いのは、①金融・保険、②通信・IT、③エネルギー、 労働時間が長めなのは、①農林水産、②鉱業、③公共サービス パートタイムはフルタイム比、労働時間▲4割、時給▲2割のレベル…
週次GDPナウキャストとして試行されているドイツ連銀の週次経済活動指数(WAI)は、今週前期比▲0.6%ペースにやや改善しました(先週▲0.8%)。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex ちなみに私…
先ほどこちらの動画をアップしました。 ドイツ経済のマイナス度合いを見きわめたい方は是非こちらをご覧頂き、今後はリンク先をご自身でもチェックしていただければと思います。 www.youtube.com ●ドイツ経済省 GDP NOWCAST(毎月下旬) https://www.bmwk.de…
ドイツ連銀の最新経済予測がそろそろ出るので、それを待っているところではあるのですが、現時点では11月9日に発表されたドイツ5賢人委員会の予測が最も権威ある予測です。 それによると、ドイツの四半期GDPは、今年Q4、来年Q1と小幅マイナス(数字はないの…
つい先ほどドイツ連邦雇用庁から11月分のドイツ雇用統計が発表されました。 市場が最も注目する季節調整後失業者数前月比増減は、市場予想比気持ち弱目の内容です(+17千人)。 但し、失業者数についてはウクライナ難民カウント(約18万人)の特殊要因が大き…
失業者数より1か月遅れで出てくる就業者数の10月分が先ほど発表され、 前月比+0.1%/+32千人、現在計45.7百万人となっていました。 足元半年はマイナス成長が避けられそうもないドイツ経済ではありますが、コロナ直後の時(下図V字部分)と違って、今回は雇…
最初に今朝のドイツ連邦統計局の発表から少しだけ。 ドイツの第3四半期実質GDPは前期比+0.4%、前年同期比+1.2%にそれぞれ0.1%ポイント上方修正されていました。予想以上に強かった速報が実はもっと強かったわけで、今後2四半期はさすがにマイナスに転じる…
最近ストを繰り返していたドイツ最大の労組IGメタルが11時間にわたる交渉の結果、バーデン=ビュルテンベルク州で以下のような妥結を勝ち取りました。 Verhandlungsergebnis Metall-Tarifrunde 2022 (igmetall.de) 2023年2月末まで 一時金1500ユーロ 2023年6…
youtu.be 内容についてはこちら↑の動画をご覧頂きたいのですが、今後ご自身でドイツ経済をフォローしたいという方々のために、動画で使用したチャートのすべてのリンク先をこちらに貼っておきます。少しでもお役に立てば幸甚です。 ●P2 ドイツ実質GDP(水準…
(お恥ずかしい限りですが、本稿内容をYouTubeにもしてみました。よろしければこちらをご覧ください https://youtu.be/qVe59W76ujU) 今回は日系企業に対するインプリケーションという観点からドイツ経済を分析してみようと思います。 ドイツ経済について日…
つい先ほどドイツ連邦雇用庁から10月分のドイツ雇用統計が発表されました。市場予想比しっかり目の内容で、ドイツの景気が第4四半期に入って急速に悪化しているという兆しは見られません。 6月以降、失業率がやや上昇しているのは、ウクライナ難民受け入れ分…
先ほどドイツ連邦統計局から9月小売売上の発表があり、 前年同月比 実質▲0.9% 名目+9.9% 前月比 実質+0.9% 名目+1.8% 年初来累 実質+1.4% 名目+9.1% となっていました。 9月は景気悪化不安台頭で前月比マイナスが覚悟されていましたので、予想外の健闘といえ…
今後は強い問題意識を持った上でリスク管理が必要ということで、前回投稿 dateno.hatenablog.com では「暗い面」(とそれに対する自衛)にのみ焦点を当てましたが、「どんな時でも過度に悲観的になるべきではない」というのが私の信条ですので、私が今考えて…
●ifo景況指数 今月(10月)はほぼ横ばいでしたが、全体にかなりの低水準で、 後述のPMIと概ね整合的です。ドイツの第4四半期GDP(来年1月末頃発表)は マイナスの深さがどの程度になるか問題になりそうです。 全業種で同様に悪化。但しその時点でのGDPと相関…
今朝のドイツ連邦統計局発表によると、8月製造業受注残(実質/インフレ勘案後)は 前月比+0.3%、前年同月比+11.1%(赤:総合、黒:国内、青:海外) 月商の8.0ヶ月分(投資財11.1、中間財3.9、消費財3.6ヶ月分) と過去最高水準が維持されていました。 https…
ドイツ連銀が足元のGDPモメンタムをリアルタイムで把握するために試作・公表しているドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)を見ている限り、ドイツ経済がガラガラと崩れて深いマイナス成長に陥っている感じは(まだ)ありません。 10月10〜16日の週までの3ヶ月…
先ほどドイツ連邦統計局から7月分の企業倒産統計(法人+個人)の発表がありました。 前年同月比で法人▲3.8%、個人▲26.0%、かつ先行指標が下向きとなっており、落ち着いた状況が続いています。 青線:倒産件数(法人+個人) 赤線:その先行指数(各種届出など…
先ほどドイツ経済省から、ドイツ政府公式経済予測が発表されましたので、その主要計数を抽出しておきます。 2021年 2022年 2023年 2024年 実質GDP +2.6% +1.4% ▲0.4% +2.3% インフレ +3.1% +8.0% +7.0% +2.4% 失業率 +3.3% +2.8% +3.0% +3.0% 一人あたり賃金…
●来年の実質GDPがこれまで(今年7月や4月)の予測比全面的に大幅下方修正される中、ドイツは来年▲0.3%と先進諸国中最悪の大幅下方修正。 ●主要計数中長期予測 2022 2023 2024 2025 2026. 2027 実質GDP +1.5% ▲0.3% +1.5% +2.2% +1.8%. +1.3% インフレ +8.5% …
ロシアによるウクライナ侵略戦争勃発以降、ドイツはウクライナからの移民/難民を積極的に受け入れています。その関連で、今朝ドイツ連邦統計局から以下のような統計が発表されていますので、ポイントをご紹介します。 今年2〜8月のウクライナからの流入(下…
つい先ほどドイツ連邦雇用庁から9月分のドイツ雇用統計が発表されました。 「いよいよマイナス成長不可避の状況でドイツの雇用も緩み始めているに違いない」と思われているかも知れませんが、担当当局の総括評価は「厳しい環境(戦争、インフレ、エネルギー…
先ほどドイツ5大経済研究所(ベルリン、ifo、キール、エッセン、ハレ)によるドイツ経済予測が発表されました。そのエッセンスは以下の通りです。 ドイツ経済はガス料金の高騰で激変。インフレにより経済全体の購買力が大幅に押し下げられてしまう。 実質GDP…
ベルテルスマン財団が、ドイツにおける近年の48百万件を超えるオンライン求人広告を分析し、需要の高いスキルを客観的データに基づいて炙り出した報告書「JOB MONITOR」が昨日リリースされましたので、そのエッセンスをご紹介します。 ●21世紀のプロの世界を…
毎月下旬にドイツ連銀月報(英語版はかなり遅れて出る)がリリースされているのですが、その冒頭には必ずドイツ景気についての短評(Kurzberichte, Kunjunkturlage)が出ており、特に現在のような景気の転換点ではチェックする価値が高いと思っています。 そ…
ドイツ経営者団体のシンクタンクであるIW(ケルン)研が、天然ガス価格高騰(原油価格も相応に釣られて上昇することを勘案)がドイツ経済にどのような影響を与えるか試算しています。この分析のポイントは以下の通りです。 左)シナリオ1〜ガス価格がQ2の+5…
先ほどドイツ連邦統計局より、7月小売売上高の発表がありました。 7月(単月) 年初来累計(1~7月) <共に前年同期比> 実質(濃い赤): ▲2.6% ▲0.1% 名目(薄い赤): +6.1% +6.4% Einzelhandelsumsatz im Juli 2022 um 1,9 % höher als im Vormonat…
つい先ほどドイツ連邦雇用庁から8月分のドイツ雇用統計が発表されました。 以下のような失業率のグラフだけ見て「リセッション入りでドイツでも失業者急増が始まった」と勘違いしてしまう人がいるかもしれないので念のため解説しておきます。 Germany Unempl…
ドイツの今年前半の実質GDPはプラス圏を維持してきた(Q1前期比+0.8%、Q2同+0.0%)のですが、総合PMIの7月と8月分がかなりマイナス領域に食い込んでいるので、Q3(7~9月)を前期比プラスにまで戻すのはほぼ不可能と思われます。 https://www.pmi.spglobal…