地球温暖化
独シュピーゲル誌は、政治ネタを中心に特ダネが多く、国内での影響力が抜群に大きい(大物政治家から恨まれたりすることも多い)ため、ドイツと関わりの深い方々やドイツ語学習者にとってチェックが欠かせない雑誌となっています。 中身を見なくても、毎週号…
ドイツ週刊誌Focusは毎年この時期に、英Economist誌の別冊「The World Ahead」シリーズのドイツ語版を出してくれています。電子版が単品(定期購読不要)で買えるので、毎年必ずチェックするようにしています。 ざっとチェックした結果、今回号の中で特に念…
<Japanese> 今年もあと2週間を残すのみとなりましたが、今年の漢字が「戦」に決まったことに象徴される通り、今年は多くのネガティブ事象に世界が振り回された1年だったと言わざるを得ません。罪のない人々の命を奪う戦争はまだまだ終わる気配がありませんし、インフレ</japanese>…
先ほど(ドイツ時間午前10時)公益財団法人GfdS(Gesellschaft für deutsche Sprache e. V.)から今年のドイツ流行語大賞(Wort des Jahres)が発表されました。活きたドイツ語として最高の教材なので、ドイツ語学習者としては当然要チェックアイテムです。 …
これから価格転嫁が本格化するガスや電気と違って、ガソリン価格は下図の通りすでに結構下ってきています。 ●スーパーガソリン(CPIの中のウェート2.6%) 年初来+3%、戦争開始時比▲2% ~前年同月とほぼ同じ水準 ●ディーゼル(同0.9%) 年初来+10%、戦争開始…
<Japanese> 今年1年の自分の生活を振り返ると、①ブースター接種+エクササイズ+減酒により、健康面での耐性を一層高められたこと、②Podcast+スマートスピーカーの活用で、情報収集と語学学習の効率を高められたこと、③MacBookAir(M2)+iPhone13を購入し、ブログやYouTube</japanese>…
<Japanese> 10年前(2012年)に英Economist誌が出版した「2050年の世界」という本に、当時自分がマーカーを引いた部分を読み返しているのですが、将来に関する予言が悲観的に偏り過ぎて当たらない理由として、 ①悪いニュースだけが印象に残るという人間の認知バイアス </japanese>…
49 Euro ticket-Everything you need to know - How to Abroad 【(前任者)9ユーロ切符 振り返り】 6~8月の3ヶ月間、消費者負担軽減と車⇒電車シフトの一石二鳥をねらって「9ユーロ切符」が導入された。 1ヶ月わずか9ユーロで、全独の短距離および中距離の…
<Japanese> 戦争、地球温暖化、人権抑圧、難民、貧困、インフレ、リセッション、ナショナリズム・ポピュリズム台頭などなど、ネガティブかつヘヴィな問題が今日の私たちの目の前に積み上がっています。解決に向けた妙案がない上、いずれも気持ちが暗くなるものばかりで</japanese>…
<Japanese> 少子高齢化は日本だけでなく世界全体で進行中ですが、その進行と共に年金やヘルスケアに対する財政支出はどうしても増えてしまいます。今後はそれに加えて、カーボンニュートラル、安全保障、デジタリゼーションなどに対する財政負担増加も避けて通れません</japanese>…
ベルテルスマン財団が、ドイツにおける近年の48百万件を超えるオンライン求人広告を分析し、需要の高いスキルを客観的データに基づいて炙り出した報告書「JOB MONITOR」が昨日リリースされましたので、そのエッセンスをご紹介します。 ●21世紀のプロの世界を…
スイスのビジネススクールである国際経営開発研究所(IMD〜International Institute for Management Development)が毎年発表している世界競争力ランキング(対象63カ国・地域)によると、ドイツは昨年と同じ15位、トップ5は、①デンマーク、②スイス、③シンガ…
ガス不足/リセッション懸念の高まり、いっこうにピークアウトしないインフレなどを背景に、ドイツ政府の経済政策に対する不満(下図では赤系統の線の合計)が高まっています。 https://civey.com/ これに伴い、経済の舵取りを任されているハーベック経済相(…
今朝のドイツ連邦統計局発表によると、ドイツでは自家用車保有が人口を上回る勢いで増え続けているようです。 できるだけ環境に優しい交通手段にシフトしようという長年の議論にもかかわらず、ドイツの自動車密度は増加し続けている。 10年前(2011 年)の自…
「地球温暖化によってドイツで今後何がどう変わりそうか」というテーマについて、ドイツのメディア等で言われていることを日々フォローして書き溜めているのですが、現時点での断面を以下ご紹介します。 日本の将来を考える上でも何らかの参考になりうるもの…
今年6~8月の3ヶ月間にわたり、全国どこでもどこまでも近距離電車やバスを乗り放題としてくれていた大人気商品「9ユーロ切符」が、いよいよ今月末で期限切れとなります。 足元最大の課題であるインフレを、少なくとも0.4%は押し下げてくれていたのですが、…
ドイツの主要な河川で軒並み水位が下がっていて大変だ、という記事は最近海外メディアでもたくさん目にしますが、本当に大事なのは「これからどうなりそうか」の見極めです。 ライン川の水位の動向にご関心のある方は、こちらのグラフを時々チェックすること…
フランクフルトのデパ地下で infarm を発見しました。 このinfarm は野菜を販売場所で作って売る究極の地産地消の仕組みで、これにより >科学的に効率よく野菜を作る >野菜運搬で生じる環境負荷やコストを減らす >腐らすことなく食品ロスを減らす >意識の高…
持続可能な新しい社会を実現するために必要な活動を支える金融のことを、「サステナブルファイナンス」と呼びます。経済活動の裏側にはそれを支える金融が常に(黒子のように)存在し、その活動が大きなものになるほど、大規模で難度の高い金融が必要になり…
ヒートポンプというのは、こちらに説明されている通り、エアコンや冷蔵庫で使われている省エネ技術のことです。 https://www.hptcj.or.jp/study/tabid/102/Default.aspx ヒートポンプはドイツでもカーボンニュートラル実現に向けた重要技術としてもともと注…
ドイツの河川水運は国内総輸送量の約4%を占め、石炭、ガソリン、灯油、その他化学系原材料/製品の輸送に活用されていますが、最近かなり水位が下がってきて、かつ当面まとまった雨が降る見込みがないので、生産、物流の阻害要因になるという懸念が高まって…
一般家庭でのエネルギー価格高騰のダメージを軽減するための切り札として、6~8月の期間限定で導入された9ユーロ切符(ドイツ全国の近距離電車・バスが1ヶ月間たった9ユーロで乗り放題となるチケット)をめぐる議論が白熱しています。 各種主要メディアをチ…
ドイツ公共第二TV放送(ZDF)が毎月(1-2回)実施している世論調査「Politbarometer」が本日(7/15)アップデートされましたので、その中の政治家人気ランキング(トップ10)と、政党別支持率をご紹介します。 Forschungsgruppe Wahlen > Aktuelles > Politb…
スペイン、フランス、ポルトガル、ギリシャ、トルコなどドイツの南の方では今年も猛暑や山火事が大変で、ドイツでも連日報道されているのですが、暑さが今のところはさほどでもないドイツでも、5月6月と降水量が異常に少なかったため、干ばつが心配され始め…
本日発表されたifo、キール、エッセン、ハレの4つの経済財研究所の共同研究(シナリオ分析)結果によると、下図の通り、来年にかけてドイツでガス不足(縦軸のゼロレベルを下回る)が発生する可能性は2割以下に抑制されているようです。 来年ガス不足(▲23.8…
ドイツ金融安定化委員会(財務省、ドイツ連銀(中銀)、ドイツ連邦金融監督庁(BaFinから構成)が昨日(6/27)提出した国会宛報告書のポイントを抽出しておきます。 ①ロシア/ウクライナ危機 全体としてドイツの金融システム全体が受ける影響はマネージ可能 …
ショルツ首相の独仏伊合同電撃キエフ訪問(6/16)をきっかけに、ロシアのドイツ向けガス供給(紫棒線の高さ)が6割減となっています。 そのため、ドイツ政府が画策していた冬場に向けてガス備蓄を増やし(キャパの9割)て今年の冬を凌ぐという戦略がワークし…
最近の政党別支持率世論調査を見ていると、以下の特徴が鮮明化しています。 メルツ党首が率いるCDU/CSUが第一党としてのリードを拡大する一方、 ショルツ首相を支えるSPDがベアボック/ハーベック人気のGreenに抜かれつつある Wahlumfragen zur Bundestagswah…
昔は殆どなかったのですが、近年は大きな被害の出る暴風雨がドイツでも年数回発生しています。昨年はドイツ西部で大洪水が発生しましたが、こういった自然災害の予兆を察知することは、リスク管理上非常に重要と考えています。 その具体的な方法としては、例…
最終結果判明は翌朝になりますが、20時時点で大勢が決している模様なのでコメントしておきます。 ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州はドイツで人口最大の州であり、中央政府にとって常に重要な地方選と位置付けられています。SPDがCDUに大差での敗…